2024-02-28 18:06経済

新築マンション、最高値更新=建設コスト増で平均5911万円―昨年

全国新築マンション平均価格と発売戸数
全国新築マンション平均価格と発売戸数

 不動産経済研究所が28日発表した2023年の新築マンション発売価格は、全国平均で1戸当たり5911万円だった。前年比15.4%上昇し、7年連続で過去最高を更新した。人件費や建築資材などの値上がりに加え、東京都心で富裕層向け超高額物件の発売が相次ぎ、平均価格を押し上げた。同研究所は、コスト増を背景に今後も価格の上昇傾向は続くとみている。
 首都圏は8101万円と前年から3割上昇。このうち東京23区は、1億1483万円と4割上昇し、初めて1億円を超えた。近畿圏も4666万円と0.7%上昇。名古屋市も4108万円と14.5%上昇した。 
 一方、札幌市は4980万円(0.8%下落)、仙台市は4629万円(0.7%下落)、広島市は4076万円(8.5%下落)、福岡市は3996万円(5.5%下落)。地方都市などでは1戸当たりの面積を狭くして販売価格を抑える傾向があるという。
 また、発売戸数は全国で6万5075戸と前年比1割減となった。7万戸を下回るのは、コロナ禍で販売活動が制限された20年(5万9907戸)以来。大型マンションが多く売り出された東京23区は1割増えたが、その他のエリアでは減少が目立った。
 同研究所は、24年の発売戸数を前年比9.1%増の7万1000戸と予想。大阪市中心部で大型物件が増えるほか、「都心の価格上昇に伴い、近郊エリアの供給が活発化する」(担当者)とみている。

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