反毛皮団体、フェンディのショー乱入 マックスマーラにも圧力
【ミラノAFP=時事】イタリアで先週、ミラノ・ファッション・ウィークが開幕した。動物愛護団体らは伊ファッションブランド、フェンディやマックスマーラにコレクションで毛皮を使わないよう圧力を強めている。≪写真は、伊ミラノで行われたフェンディのショーに乱入し、「動物は服じゃない」と書かれたプラカードを掲げる女性と制止する警備員≫
動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会」は21日、フェンディのランウエーに乱入。「動物は服じゃない」と書かれた紙を掲げた。
さらに50以上の動物福祉団体からなる「毛皮に反対する国際連盟」はマックスマーラに対するキャンペーンを強化。
21、22両日には、伊エミリアロマーニャ州のマックスマーラ本社上空を「マックスマーラ、毛皮を廃止せよ」と書かれた熱気球が飛んだ。ただ、22日に行われたマックスマーラのショーに毛皮は使われていなかった。
AFPはマックスマーラにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
抗議キャンペーンは来月5日まで続くニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリのファッションウィークに合わせ、デモやソーシャルメディアへの投稿、電話やEメールなどで展開される。
動物虐待や流行の変化、新素材の登場などを背景に、高級ブランドを含む1500以上の世界のファッションブランドが近年、毛皮の使用を停止している。
欧州連合(EU)では毛皮の販売は禁じられておらず、毛皮用の動物に関する愛護法も存在しない。
一方、イスラエルや米カリフォルニア州、複数の米国の都市では毛皮の販売が禁じられている。
昨年12月時点で、EU加盟27国のうち17国で毛皮用動物の繁殖・飼育の全面的もしくは部分的な禁止が導入されたほか、複数の国で法整備が進められている。【翻訳編集AFPBBNews】
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