2024-02-24 22:23スポーツ

田中、世界4階級制覇=中谷は3階級王者、井上拓は防衛―ボクシング

WBOスーパーフライ級王座決定戦の9回、バカセグア(左)を攻める田中恒成=24日、東京・両国国技館
WBOスーパーフライ級王座決定戦の9回、バカセグア(左)を攻める田中恒成=24日、東京・両国国技館

 プロボクシングのトリプル世界戦は24日、東京・両国国技館で行われ、世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王座決定戦で同級1位の田中恒成(畑中)が2位のクリスチャン・バカセグア(メキシコ)を3―0の判定で下して新王者となった。井岡一翔(志成)、井上尚弥(大橋)に続く日本男子3人目の4階級制覇。
 世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級タイトルマッチでは、同級1位で挑戦者の中谷潤人(M・T)が王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)を6回TKOで破り、日本男子7人目の3階級制覇を遂げた。全勝での達成は同3人目。
 世界ボクシング協会(WBA)バンタム級王者の井上拓真(大橋)は、同級9位のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)を9回KOで下し、初防衛に成功した。
 戦績は田中が20勝(11KO)1敗、中谷が27戦全勝(20KO)、井上拓が19勝(5KO)1敗となった。 
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 ◇田中恒成の略歴
 田中 恒成(たなか・こうせい)13年11月プロデビュー。15年5月にWBOミニマム級王座決定戦に勝ち、日本選手最速の5戦目で世界王座獲得。16年12月にWBOライトフライ級王座決定戦を制して2階級制覇。18年9月にWBOフライ級王座を奪い、3階級制覇。20年12月にWBOスーパーフライ級王者の井岡一翔に敗れ、プロ初黒星を喫した。兄は東京五輪フライ級銅メダリストの亮明。右ボクサーファイター。164センチ。28歳。岐阜県出身。
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 ◇中谷潤人の略歴
 中谷 潤人(なかたに・じゅんと)中学からボクシングを始め、15年4月にプロデビュー。20年11月にWBOフライ級新王者となり、2度の防衛に成功。23年5月にモロニー(オーストラリア)を下し、WBOスーパーフライ級王座を獲得して2階級制覇。このKO勝利は米専門誌リングが選ぶ年間最高KO賞に選ばれた。左ボクサーファイター。172センチ。26歳。三重県出身。
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 ◇井上拓真の略歴
 井上 拓真(いのうえ・たくま)13年12月プロデビュー。18年12月にWBCバンタム級暫定王座を獲得したが、19年11月に正規王者に敗れた。23年4月にWBAバンタム級王座決定戦を制した。兄は2階級で世界主要4団体の王座を統一した尚弥。右ボクサーファイター。164センチ。28歳。神奈川県出身。
[時事通信社]

WBCバンタム級タイトルマッチの2回、サンティアゴ(左)を攻める中谷潤人=24日、東京・両国国技館
WBCバンタム級タイトルマッチの2回、サンティアゴ(左)を攻める中谷潤人=24日、東京・両国国技館
WBAバンタム級タイトルマッチの9回、アンカハス(右端)からダウンを奪った井上拓真(左端)=24日、東京・両国国技館
WBAバンタム級タイトルマッチの9回、アンカハス(右端)からダウンを奪った井上拓真(左端)=24日、東京・両国国技館

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