ウクライナ避難者、9割帰国望まず=半数は定住希望―支援団体調査
ロシアによるウクライナ侵攻に伴い、日本国内にいる避難者の9割が戦争終結後も帰国を望まず、うち半数は日本での定住を考えていることが23日、支援団体「日本YMCA同盟」によるアンケート調査で分かった。
同団体は1月、ウクライナから日本に避難した153人にアンケートを実施。その結果、停戦や休戦となったら「速やかに帰国する」と回答した人は16人(10.5%)。72人(47.1%)は「ウクライナの経済状態などに不安が多い」「子どもが日本語の方が理解しやすい」などを理由に日本での定住を望んだ。62人(40.5%)は「しばらく状況を見る」だった。
同団体はこの日、東京都内でシンポジウムを開催。日本での進学や安定した職を望む避難者が集まった。
登壇したボイツォバ・アナスタシアさん(16)は、ウクライナの学校の授業をオンラインで受けながら、日本の中学校に通い、好きなバレーボールを続けている。「日本にいると幸せ。自分の家にいる感じ」で、不安な気持ちも和らいできたという。目標は日本の高校への入学とし、「諦めずに合格したい」と話した。
[時事通信社]
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