ホンダとマツダ、早くも満額回答=賃上げ、最高水準に―24年春闘
![2024年春闘で労使交渉に臨むホンダの労働組合幹部ら(右上)と経営側=21日午前、東京都港区(同社提供)](https://img.sp.m.jiji.com/image/out/20240221at24S_p.jpg?updated=1708479507)
2024年春闘で、自動車大手の労働組合の要求を踏まえた経営側との交渉が21日、始まった。このうちホンダとマツダが、労組からの月例賃金と一時金の要求に満額回答すると発表。ホンダの月額の内訳は、賃金を底上げするベースアップ(ベア)が1万3500円、定期昇給(定昇)などが6500円で計2万円。さらに、22年に労組と合意した能力開発関連の月1500円を含めると総額2万1500円、賃上げ率は5.6%となった。
ホンダの昇給額は同社が確認できた1989年以降で最高。物価高騰を受けて幅広い業種で賃上げが相次ぐ中、過去最高水準の好業績を給与で社員に還元し、優秀な人材の確保につなげる。3月13日の集中回答日を待たずに早期に決着し、グループ企業に賃上げの動きが波及する効果を狙う。
ホンダは昨年に続いて労組の要求提出から最初の交渉で満額回答を提示し、5%以上の賃上げも2年連続となった。一時金も過去最高の年7.1カ月分を支給することで合意。非正規従業員については平均5.3%の賃上げを実施する。
マツダも労組の要求通り、ベアと定昇を合わせて平均で月1万6000円賃上げし、一時金は年5.6カ月を支給する。同社の一時金を含めた賃上げ率は前年比で6.8%に達し、03年に現行の人事制度を採用して以降で最大の引き上げになると説明している。
[時事通信社]
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