2024-02-17 22:44

ゼレンスキー氏「武器支援継続を」=中国外相は和平推進強調―ナワリヌイ氏獄死に批判の声・ミュンヘン安保会議

 【ミュンヘン時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、ドイツで開かれているミュンヘン安全保障会議で演説し、ロシアによる占領地を奪回するには西側諸国からの武器支援の継続が必要だと強調した。侵攻開始から2年の節目を前にウクライナ軍は劣勢に立たされており、「正義と平和を取り戻すには武器が必要だ」と訴えた。
 ゼレンスキー氏は、東部の激戦地アウディイウカからの撤退について「兵士の命を守るためのプロフェッショナルな決定だ」と説明。「火砲や長距離戦力といった武器が人為的な理由で不足しているために、現在の状況を許している」とも述べ、米欧からの支援停滞に対するいら立ちもうかがわせた。
 中国の王毅共産党政治局員兼外相も登壇し、ウクライナ和平を推進する立場を強調した。「習近平国家主席はロシアとウクライナの指導者らと交流し、建設的な役割を果たしてきた」と主張。イスラエルが侵攻するパレスチナ自治区ガザ情勢に関しては「即時停戦と人道回廊(設置)を求める」と述べた。南シナ海での中国による軍事的威圧について問われると「中国のアプローチは対話だ」と反論した。
 ショルツ独首相は演説で、ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏の死亡について「衝撃的で憤りを覚えるニュースだ」と指摘。ロシアのプーチン大統領にとって、自由や民主主義が脅威であることの表れだと糾弾した。 
[時事通信社]

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