H3・2号機、発射地点に=17日に打ち上げ―JAXA
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は16日、新型の主力ロケット「H3」2号機を、鹿児島県・種子島宇宙センター内の組み立て棟から発射地点へと移動させた。打ち上げは17日午前9時22分55秒の予定。「H2A」の後継として開発されたものの、昨年3月の1号機では打ち上げに失敗しており、関係者は入念に準備を進めた。
2号機は16日午後3時すぎ、整備を行っていた組み立て棟から、移動発射台と機体を支える装置とともにゆっくりと姿を現した。全長57メートルある機体は、30分かけて約400メートル離れた発射地点に到着。数十人ほどの作業着姿の関係者が、機体の後ろを付いて歩いていた。
2基の小型衛星を載せた先端部分の「フェアリング」には、再挑戦の意味を込めた「RTF(リターン・トゥー・フライト)」との文字が。一般の人から寄せられた約2800の応援メッセージを集めて印字したという。
H3はこの後、燃料の液体水素や液体酸素の注入や最終点検などを行い、打ち上げ当日を迎える。
[時事通信社]
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