J1戦力分析(1)神戸、名古屋、F東京、柏
◇連覇へ戦力充実
【神戸】初優勝を遂げた昨季から、さらに補強を敢行。充実した戦力で連覇を狙う。元日本代表の井手口は豊富な運動量で攻守に厚みをもたらす。前線には複数ポジションをこなす宮代が加入。大迫、武藤とかみ合えば、得点力が増す。
7季ぶり復帰の岩波は強力なDF陣に食い込めるか。GKはオビとベテラン新井が加わり、前川の刺激となる。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の過密日程への対応もカギとなりそうだ。
◇攻撃陣に厚み
【名古屋】昨季16得点を挙げたユンカーが残留し、福岡から2年連続10得点の山岸、京都からパトリックが加入。昨季は夏にマテウスが退団してから得点力が落ちたが、攻撃陣の層は厚みを増した。
一方、持ち味の守備に不安が残る。3バックを担っていた藤井と中谷に加え、ウイングバックの森下も移籍。元日本代表の山中らが加わったものの、再構築は必須。就任3季目を迎える長谷川監督の手腕が問われる。
◇攻撃力向上を
【F東京】前線の選手を多く補強し、攻撃力向上を図った。渡辺が抜けた2列目の左にはドイツでプレーしていた遠藤を獲得。右の仲川とともに横浜M時代の2019年に優勝を経験しただけに、期待は大きい。
鹿島から加入した荒木は近年くすぶっていたが、本職のトップ下を置くシステムで輝きを取り戻せるか。ボランチの高は攻撃的な選手。最前線候補の小柏らが現有戦力とうまく融合すれば、上位も見えてくる。
◇まずは一桁目指す
【柏】昨季はJ2降格を免れたが、17位。一方で、天皇杯全日本選手権では準優勝を果たした。昨季途中にヘッドコーチから昇格した井原監督は続投。椎橋や山田康ら主力が抜けたが、パリ五輪世代の細谷を中心に得点力を上げられるか。まずは一桁順位を目指す。
昨年の引き分け数15はJ1最多。後半ロスタイムなど終盤に追い付かれた試合も多く、リードした展開ではしっかりと勝ち切ることが上位をうかがうカギとなる。
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