西表島の観光客制限「違憲」=ツアー会社が町提訴―那覇地裁
世界自然遺産に登録された西表島(沖縄県竹富町)で、ツアーガイドが案内できる客の数を制限した同町条例は営業の自由を保障する憲法に違反するなどとして、地元のツアー会社が15日までに、制限の取り消しを求める訴訟を那覇地裁に起こした。
訴えたのは、地元の大手ツアー会社「NASH」。
訴状によると、同町は観光案内人条例に基づき、昨年11月からツアー参加者数を制限。マングローブが人気の「クーラ川」ツアーでは、案内できる1日当たりの観光客がガイド1人につき8人、1事業者につき16人までと制限が設けられた。
このため、同社は2022年に年間約1億7400万円あった売り上げが870万円程度に減少するとし、「事業および雇用の継続は不可能となる」と訴えた。
また、同社側は制限について、観光利用の増加傾向を前提として導入されたが、西表島を訪れる観光客は2007年の40万6000人をピークに19年は29万人にまで減少したと指摘。増加傾向を裏付ける証拠は存在しないため、「制限に正当な目的があるとは言えない」とした。
竹富町は「訴状が届いていないため、現時点ではコメントは差し控える」としている。
[時事通信社]
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