水原元通訳、「被告人」として初出廷=形式的に無罪主張、後日有罪答弁へ―米LA
【ロサンゼルス時事】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳で、違法賭博に絡み起訴された水原一平被告(39)が14日、「刑事被告人」として初めてロサンゼルスの裁判所に出廷した。罪状認否手続きで、形式的に無罪を主張。弁護人は法廷で、後日、有罪答弁に切り替えると述べた。
水原被告は、銀行詐欺と虚偽の税務書類作成の二つの罪で起訴された。司法省は8日、被告が罪を認める代わりに、検察が軽い量刑を求める司法取引が成立したと発表。被告は二つの罪で合わせて最長33年の禁錮刑を科される可能性があったが、取引により大幅な軽減が見込まれる。
水原被告はこの日、治安判事の前で形式的な罪状認否に臨んだ。治安判事は禁錮1年以上の罪を扱えないため、次回審理で別の連邦判事に担当が変更され、その際に罪を認める予定。その後、数カ月以内に判事から判決が言い渡されるとみられる。市民から選ばれた陪審が無罪か有罪かを判断する公判は開かれない。
弁護士を伴って裁判所を訪れた水原被告は、集まった報道陣からの問い掛けに終始無言を貫いた。
起訴状によると、水原被告は2021年11月~24年3月、違法賭博で抱えた借金返済のため、大谷選手の銀行口座から約1700万ドル(約26億6000万円)を不正送金。22年分の確定申告では不正に得た所得410万ドルを申告しなかったとされる。
[時事通信社]
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