トランプ氏、連勝で指名近づく=ヘイリー氏は撤退否定―共和ニューハンプシャー州・米大統領選
【マンチェスター(米ニューハンプシャー州)時事】米大統領選に向けた共和党の候補者指名争い第2戦となる東部ニューハンプシャー州予備選は23日、投開票が行われ、トランプ前大統領(77)がヘイリー元国連大使(52)との一騎打ちを制して勝利を確実にした。トランプ氏は初戦の中西部アイオワ州党員集会に続く勝利で、指名獲得に大きく近づいた。
トランプ氏は大勢判明を受けた演説で「素晴らしい勝利だ。アイオワとニューハンプシャーを制して(指名争いで)負けた候補はいない」と述べ、指名獲得に自信を示した。同氏の陣営は声明で「ヘイリーよ、撤退する時だ」と呼び掛けた。
ヘイリー氏は「トランプ氏の勝利を祝福する」と敗北を認めたが、「レースはまだ終わっていない。トランプ氏が指名を獲得すれば、バイデン政権が続くことになる」とも強調。指名争いから撤退しない考えを示した。
21日にデサンティス・フロリダ州知事が撤退を表明したことで、予備選の顔触れはトランプ氏とヘイリー氏に絞られた。CNNテレビによると、推定開票率40%の時点で、得票率はトランプ氏が54.9%、ヘイリー氏が43.5%。
ヘイリー氏は共和党穏健派や無党派層の「反トランプ票」結集を目指し、自身の本選での「当選可能性」をアピールして選挙戦を展開した。だが、次戦以降の州では支持率でトランプ氏にさらに大きな差をつけられており、厳しい戦いが続きそうだ。
[時事通信社]
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