23年粗鋼生産、2年連続減=8700万トン、内需や輸出低迷―鉄鋼連盟
日本鉄鋼連盟が23日発表した2023年の粗鋼生産量は、前年比2.5%減の8700万トンと2年連続で前年を下回った。半導体不足に伴い国内の自動車生産回復が遅れたことに加え、中国など海外の景気減速が足を引っ張り、内需・輸出ともに低迷した。
鋼種別では、自動車など製造業向けが中心の特殊鋼が4.7%減の1947万トン。建設向けが多い普通鋼は1.9%減の6753万トンだった。
粗鋼生産は19年以降、5年連続で1億トンを割り込んだ。鉄鋼大手は高付加価値製品の生産などに力を入れる一方、高炉休止など設備集約を進めている。鉄連は「1億トンに戻ることはないだろう」との見方を示している。
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