ヘイリー氏、「一強」阻止へ正念場=世論調査はトランプ氏優位―23日、共和候補選び第2戦・米大統領選
【ワシントン時事】米大統領選に向けた共和党候補選びの第2戦となる東部ニューハンプシャー州予備選が23日、行われる。デサンティス・フロリダ州知事が撤退したため、初戦で圧勝したトランプ前大統領(77)と追い上げるヘイリー元国連大使(52)の一騎打ちとなる。トランプ氏の指名獲得の流れを止められるか、反トランプ派にとって正念場となる「最後の戦い」(ニューヨーク・タイムズ紙)が幕を開ける。
「1人の男と1人の女が残った。最高の女に勝利を」。ヘイリー氏は21日、ライバルだったデサンティス氏の撤退後、こう意気込みを語った。選挙戦では「私はほぼ全ての世論調査でバイデン(大統領)を打ち負かした」と自身の「当選可能性」を前面に押し出し、世代交代と「トランプ一強」脱却を訴えた。
人口約140万人と小規模ながら、高学歴・高所得者が多いニューハンプシャー。勝敗のカギを握るのは、有権者の約4割を占める無党派層だ。同州では民主党や共和党に有権者登録していなくても、各党の予備選で投票が可能。ヘイリー氏は人気の高いスヌヌ州知事の支援を得て、二人三脚でこうした層へ働き掛けてきた。
一方、初戦の中西部アイオワ州で大勝を収めたトランプ氏は、デサンティス氏らの支持表明を受け、さらに勢いを増す。CNNテレビが21日公表した世論調査で、トランプ氏は共和党支持層の50%を固め、ヘイリー氏は39%にとどまった。それでも攻撃の手を緩めず、インド系のヘイリー氏をあえて「ニマラタ」と出生名で呼ぶなど、人種差別的な手法もためらわない。
クリスティー前ニュージャージー州知事らトランプ氏への厳しい批判で知られた候補は予備選前に撤退。反トランプ票の結集はヘイリー氏に託された形だが、苦戦は必至だ。
ヘイリー氏は来月24日に予備選を控える南部サウスカロライナ州で、トランプ氏との支持率の差が30ポイント以上と大きく後れを取る。出身地で知事も務めた同州で大敗すれば、党指名への望みがほぼ絶たれる。「ニューハンプシャーでのヘイリー氏の勝利だけが、トランプ氏への打撃になる」(政治専門紙ポリティコ)とも指摘され、ヘイリー氏は重圧の中で決戦に臨む。
[時事通信社]
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