中国人口、208万人減=少子化で2年連続―23年末
【北京時事】中国国家統計局は17日、2023年末の総人口が前年末より208万人少ない14億967万人だったと発表した。マイナスは2年連続となる。少子化の進展や死亡率の上昇を背景に、減少幅は前年の85万人から拡大。人口規模でインドに抜かれ、世界2位の「人口大国」に後退したもようだ。
中国は22年に61年ぶりの人口減に陥った。国連によると、インドの総人口は23年春ごろに14億2578万人となり、中国を上回ったとみられている。
中国の23年の出生数は902万人と、7年連続で減少。直近の7年間でほぼ半減した。人口1000人当たりの出生数を示すデータは6.39人と、前年に記録した建国以来の最低を更新した。
中国政府は16年に「一人っ子政策」を完全撤廃。21年には3人目の出産を容認するなど人口増を目指す方針に転換した。ただ、長引く産児制限の影響もあり、出産を控える風潮が根強い。
国連の推計では、中国の総人口は50年に13億人強に減り、78年には10億人を割り込む見通し。中国では高齢化も進んでおり、共産党と政府は危機感を強めている。
一方、23年の死亡者数は1110万人と、前年を69万人上回った。中国では22年末に「ゼロコロナ」政策が突如解除され、直後の感染爆発で多くの死者が出た。
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