「バイデンに勝てる候補」=ヘイリー氏、トランプ氏猛追―米大統領選
【デモイン(米アイオワ州)時事】15日に始まる米共和党の大統領候補者選びで、ヘイリー元国連大使(51)が、「本選でバイデン大統領に勝てる候補」としてトランプ前大統領を猛追している。トランプ氏の優位は変わらないが、挑戦者のヘイリー氏としては初戦の中西部アイオワ州党員集会で僅差の2位に食い込み、次戦以降への勢いを付けられるかが勝負だ。
「私はバイデンに17ポイントも差をつけた」。ヘイリー氏は11日、アイオワ州アンケニーの選挙集会で、バイデン氏との一騎打ちを想定した昨年末の世論調査を引いてアピールした。同じ調査でバイデン氏に対するトランプ氏のリードは4ポイントだった。
共和党唯一の女性候補は党穏健派や無党派層からの支持を幅広く集め、「アンチ」の多いトランプ氏よりも本選で有利とされる。「トランプ氏には混乱がつきまとう。米国はあと4年も混乱を乗り切れない」。有権者の「トランプ疲れ」を利用する選挙戦は、バイデン氏のそれに似る。
昨年2月、共和党候補で初めてトランプ氏に挑戦状をたたきつけた。序盤戦は1桁台の支持率に甘んじたが、昨夏の候補者討論会で存在感を示し、人気に火が付いた。2位を争うデサンティス・フロリダ州知事の退潮を横目に、大口献金者の支援も確保。第2戦の東部ニューハンプシャー州では、CNNテレビの調査でトランプ氏との支持率の差を7ポイントまで縮めている。
ヘイリー氏が脅威になってきたと見るや、トランプ氏はネガティブキャンペーンにかじを切った。テレビ広告で「ヘイリーは不法移民を犯罪者と認めない」と吹聴。出生時、インド系移民の両親が米市民ではなく「立候補資格がない」という根拠のない主張さえSNSで拡散した。あらゆるライバルを沈めてきたトランプ氏の攻撃を跳ね返せるのか。真価は15日に問われる。
[時事通信社]
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