2024-01-11 21:21国際

ガザの「集団殺害」巡り審理=南ア、イスラエルの戦闘停止要求―国際司法裁

 【ブリュッセル時事】イスラエルがパレスチナ自治区ガザで民間人に対するジェノサイド(集団殺害)を行っているとして、南アフリカが軍事作戦の即時停止などを求めた訴訟の審理が11日、国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)で開かれた。南ア側は口頭弁論で、特定の人種や民族の殺害などを禁じるジェノサイド条約に違反すると主張した。
 出廷した南アのラモラ法相は、昨年10月7日のハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃を踏まえても、イスラエルの行為が「条約違反を正当化するものではない」と述べた。
 南アは昨年12月にイスラエルを提訴した際、「さらなる重大かつ取り返しのつかない損害からパレスチナ人の権利を守る」ためとして、イスラエルに軍事作戦の即時停止や、民間人が人道支援を受ける権利を保障するよう命じる仮保全措置を出すことをICJに求めた。南アはパレスチナ国家樹立を支持する立場を取っている。 
[時事通信社]

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