2024-01-04 23:55国際

ヒズボラ、「重大犯罪」とイスラエル非難=ハマス幹部殺害、人質協議に影響か

 【エルサレム時事】レバノンの首都ベイルートでイスラム組織ハマス幹部が殺害されたことを受け、同国のイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師は3日、「重大で深刻な犯罪だ」と糾弾した上で、イスラエルの仕業だと主張した。その上で、イスラエルがパレスチナ自治区だけでなくレバノンへの戦線拡大を望むなら、最後まで戦うと強調した。
 また、AFP通信によると、米国防総省当局者は3日、「(ハマス幹部への)攻撃はイスラエルによるもの」と断言した。レバノンの治安当局者は、イスラエルが誘導ミサイル6発を発射したと話した。ヒズボラとの間で緊張が高まる事態が予想される。
 殺害されたハマス幹部は副政治局長のサレハ・アルーリ氏。昨年10月のイスラエルとハマスの衝突開始後、パレスチナ域外では初のハマス幹部暗殺となった。ロイター通信は、アルーリ氏殺害を受け、地下トンネルなどに潜伏中の他のハマス指導者がさらに警戒を強めるため、パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止や人質解放を巡る協議に悪影響が及ぶ可能性があると分析した。 
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集