2023-12-21 10:17政治

原付きの新基準決まる=出力抑制の小型バイク―25年排ガス規制までに制度化・警察庁

二輪車の車両区分見直しイメージ
二輪車の車両区分見直しイメージ

 新たに導入される排ガス規制で「原付き(排気量50cc以下のバイク)」の生産が難しくなる問題で、警察庁の有識者検討会は21日、出力を抑制した125cc以下の小型バイクを、「新基準原付き」として扱うことが可能とする報告書をまとめた。
 排ガス規制の適用が始まる2025年11月までに、関係省庁と連携し法制度を整備する。出力を抑制していない小型バイクを原付き免許で運転できるようになったと誤解が生じないよう周知に努める。
 新基準原付きは、125cc以下の小型バイクの最高出力を4キロワット以下に制御したものとなる。検討会は、現行の原付きと比べて安全面や操作性でどのような違いがあるか確認した。技能試験官による走行評価と一般運転者による試乗会を実施した結果、現行原付きと同等と評価された。
 今後、現行の原付き免許で新基準原付きを運転できるよう、道交法施行規則を改正し、原付きの要件に「最高出力4キロワット以下」を加える。外見上は小型バイクと同じため、識別のためにナンバープレートは原付きと同じ白色(小型バイクはピンク)とするよう、所管する総務省と検討する。
 出力制御を変更できないよう、改造防止措置も徹底する。例えば、一般的な工具では制御部のカバーを取り外すことができない特殊な構造を要件とする。 

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