ロシア勢のパリ五輪参加容認=「中立」の個人資格で―IOC
【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)は8日、ウクライナに侵攻するロシアと同盟国ベラルーシの選手について、国を代表しない「中立」の立場の個人資格で来夏のパリ五輪参加を認めると発表した。理事会で承認した。軍や治安機関に所属したり、侵攻を積極的に支持したりする選手は除外し、団体競技の参加も認めない。
IOCによると、これまでにパリ五輪出場資格を得た選手は約4600人で、このうち個人資格の「中立」選手はロシア国籍8人、ベラルーシ国籍3人の計11人。五輪に出場できる「中立」選手は「ごく限られた数」になる見通し。両国の国旗や国歌の使用は認めず、政府関係者は招待しない。
IOCはロシアによる侵攻開始後の昨年2月、両国選手を国際大会から除外するよう国際競技団体(IF)に勧告。今年1月に方針転換し、3月に「中立」の個人資格など大会参加を認める条件をIFに示した。競技によって、容認と除外継続で判断は分かれている。
5日の五輪サミットでは、夏季競技のIFの代表者らが「中立」の個人資格で両国選手のパリ五輪参加を認めるようIOCに要請。できる限り早い決断を求めた。各国オリンピック委員会連合(ANOC)などもこの要請に賛同していた。
[時事通信社]
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