2023-12-08 23:18政治

松野官房長官、与党から辞任論=裏金疑惑、続く説明拒否―政権運営厳しく

 自民党の清和政策研究会(安倍派)から1000万円超の裏金を受け取っていた疑いが浮上した松野博一官房長官について、与党内で8日、辞任は避けられないとの見方が出てきた。松野氏は「引き続き緊張感を持って与えられた職責を果たしていきたい」と述べ、辞任を否定。裏金の有無などについて説明を避けた。
 松野氏は安倍派の事務総長経験者。自民派閥の政治資金パーティー問題は内閣の屋台骨を揺るがす事態に発展しており、岸田文雄首相の政権運営が厳しさを増すのは必至だ。
 首相は8日午前の衆院予算委員会で、松野氏について「政府のスポークスマンとして役割をしっかり果たしてほしい」と表明。続投させる意向を示したが、自民の三役経験者は「続けられないだろう」と指摘した。公明党関係者も「もう持たない」と語った。
 松野氏は同日午後の参院予算委で、自身の政治団体の収支に関して「適正に処理をしてきた」と強調した。同時に記者会見では、パーティー収入の一部を政治資金収支報告書に記載せず、所属議員に還流させた安倍派の疑惑が捜査中である点に言及。「私の政治団体に対する問題も、精査して適切に対応する」と述べた。 
[時事通信社]

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