2023-12-08 11:52政治

裏金疑惑、説明を拒否=松野官房長官「引き続き職責」

 松野博一官房長官は8日の衆院予算委員会で、自民党安倍派から1000万円超のキックバックを受けた裏金疑惑について、「私の政治団体について精査して適切に対応する」と述べ、説明を避けた。自身の進退に関しては記者会見で「引き続き緊張感を持って与えられた職責を果たしていきたい」として、辞任する考えのないことを強調した。
 松野氏は会見で、政治資金パーティー収入の一部を政治資金収支報告書に記載せず、所属議員に還流させた安倍派の疑惑は刑事告発されていると指摘。「捜査が行われており、お尋ねについては差し控える」と説明を拒否した。「安倍派が、これから事実関係を精査するとコメントしている」と繰り返した。
 松野氏は「この場は政府の立場で政府の見解を述べる場だ」とも語り、疑惑に関する説明には応じなかった。
 岸田文雄首相は予算委で、「今後実態を把握しながら、適切に対応していかなければならない。私が答えることは捜査に影響を与える恐れがある」と強調。松野氏については「政府のスポークスマンとして役割をしっかり果たしてほしい」と語った。
 立憲民主党の枝野幸男前代表は松野氏とのやりとりをただしたが「(答弁は)控えなければならない」と述べるにとどめた。
 立民の後藤祐一氏は予算委で、松野氏の証人喚問を要求。泉健太代表は記者会見で辞任を求めた。 
[時事通信社]

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