2023-12-07 23:43国際

ロ・イラン首脳が会談=ウクライナ侵攻で協力確認か

 ロシアのプーチン大統領は7日、友好国イランのライシ大統領をモスクワのクレムリン(大統領府)に迎えて会談した。ウクライナ侵攻を続けるロシアは、イランから自爆ドローンなどの兵器供給を受けており、来年2月に3年目に入る戦争のさらなる長期化をにらんで軍事協力を再確認する狙いがあるもようだ。
 ロシアのショイグ国防相は9月にイランを訪問。ラブロフ外相は今月5日、モスクワを訪れたイランのアブドラヒアン外相と会談し、ウクライナ侵攻を受けた西側諸国の制裁に反対する立場で一致したばかり。
 ロシア・イラン首脳は食事を共にしながら会談し、パレスチナ情勢も協議。イスラエルと激しく対立するイランはイスラム組織ハマスを支援している。ロシアは中立を堅持するが、イランとの近さから「ハマス寄り」との受け止めも広がりそうだ。
 プーチン氏は6日、アラブ首長国連邦(UAE)に続いてサウジアラビアを訪問。会談で事実上の最高権力者ムハンマド皇太子が訪ロすることで合意した。ロシアはハマスを非難しないことで、アラブ諸国を含む新興・途上国「グローバルサウス」の間で存在感を高め、西側諸国の包囲網による孤立を避ける思惑があるとみられる。 
[時事通信社]

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