2023-12-06 19:31社会

「頂き女子」詐欺も認める=50代男性から3800万円―名古屋地裁

SNSなどで「頂き女子りりちゃん」と名乗っていた渡辺真衣被告(本人のYoutubeより)
SNSなどで「頂き女子りりちゃん」と名乗っていた渡辺真衣被告(本人のYoutubeより)

 「頂き女子」と称し、恋愛感情を利用して現金をだまし取るマニュアルを販売したなどとして、詐欺と詐欺ほう助の罪に問われた無職渡辺真衣被告(25)の第2回公判が6日、名古屋地裁(大村陽一裁判長)であった。50代男性から約3800万円をだまし取ったとする詐欺について審理があり、被告は「(間違い)ありません」と起訴内容を認めた。
 検察側は冒頭陳述で、渡辺被告は遅くとも2018年ごろからホストクラブに通い、1回で数百万~数千万円使うこともあったと指摘。マッチングアプリで知り合った男性から詐取して金をまかない、50代男性には自身の金銭問題が解決すれば結婚するかのように伝えていたと述べた。
 被告が捜査段階で「ホストをナンバーワンにすることが自分の生きる価値だと思っていた」と供述していたことも明らかにした。男性は生命保険を解約して現金を渡していたという。
 起訴状によると、渡辺被告は21年3月~今年8月、50代男性ら2人から現金計約1億5500万円を詐取。昨年6月には名古屋市の女(21)=詐欺罪で公判中=に、現金を詐取すると知りながら「頂き女子の参考書」などと題したマニュアルを販売し、別の男性2人から計約1000万円をだまし取る手助けをしたとされる。初公判で詐欺ほう助の起訴内容を認めていた。 
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集