クリスマスケーキ、325円アップ=5号で4468円、原材料高で―帝国データ
帝国データバンクは5日、今年のクリスマスケーキ(ホール型5号、4~6人向けサイズ)の平均価格が4468円となり、前年から325円高くなったとの調査結果を発表した。同社はほぼすべての原材料での価格高騰が大幅な値上げを後押ししたと指摘。コロナ禍の影響緩和による盛り上がりを見越した値上げも一因とみている。
調査は大手コンビニや洋菓子店など100社のケーキブランドが対象で、81社が値上げした。うち20社は500円以上のアップで、百貨店などが取り扱う4000~5000円台のケーキが多い。スーパーなどが取り扱う3000円台のケーキは300円未満の値上げ幅が多かった。
ケーキの原材料をみると、10月時点の比較で牛乳や砂糖、バター、イチゴなどが前年同月より軒並み値上がり。特に、鶏卵は昨季の高病原性鳥インフルエンザ流行の影響で高止まりし、29%高かったという。
物価高が本格化する前の2021年(平均3939円)との比較では529円上昇した。
帝国データの担当者は、消費者が高価格の商品を買い控えるなど「大幅な値上げが受け入れられない可能性もある」と話し、今年の商戦の行方に注目している。
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