中国向け水産物輸出、84%減=10月、禁輸の影響続く―農水省
農林水産省が5日発表した10月の「農林水産物・食品」輸出額によると、中国向けは前年同月比43.3%減の153億円、このうち水産物は83.8%減の14億円にとどまった。東京電力福島第1原発の処理水放出に反発する中国は8月に日本産水産物の輸入を全面的に停止しており、9月に続いて大幅なマイナスを記録した。
中国向けの減少は4カ月連続。水産物輸出の内訳は真珠、サンゴ、ニシキゴイなど。ニシキゴイは必要な手続きを中国側が更新せず、11月以降は輸出が停止した。今後、影響が表れる見通しだ。主力のホタテ貝は9月と同様にゼロだった。
全体の輸出額は前年同月比9.5%減の1133億円と、2カ月ぶりに減少した。主要輸出先のうち、香港が9.6%減少した一方、米国は20.4%増えた。1~10月の累計は前年同期比4.1%増の1兆1664億円と、年間過去最高ペースを維持した。
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