2023-11-13 08:37スポーツ

西岡、華麗に復活=手術乗り越えパリへ前進―世界トランポリン

男子個人決勝で演技する西岡隆成=12日、英バーミンガム
男子個人決勝で演技する西岡隆成=12日、英バーミンガム

 逸材が故障を乗り越え、華麗に復活を果たした。銅メダルを手にした西岡は「戻ってこられて良かったし、さらなるスタートラインに立ったと思う」。りりしい顔つきで結果を受け止めた。
 準決勝に続いて高難度の3回宙返りを6本成功。演技を終えると、右拳を握った。優勝した中国選手とはわずか0.050点差。終盤の着地でマットの中心を外して減点されたのが響き、「一つのミスがなければ1位だったという悔しさがある」と満足しなかった。
 2年前に銀メダルを獲得。昨年は左膝の故障で準決勝を棄権し、12月に手術を受けて3カ月ほどマットで跳躍ができなかった。今大会は予選前夜に膝の手術を受ける夢を見たといい、「打ち勝てというメッセージなのかな」。前向きに捉えて悪夢を振り払った。
 日本のパリ五輪出場枠をつかんだ西岡は、来春の五輪代表選考会で得点にアドバンテージが与えられるため、初の大舞台に近づいた。「(五輪金メダルは)はるか遠くではない」。20歳はパリでの頂点にとどまらず、五輪連覇の野望を抱いている。(バーミンガム時事)
[時事通信社]

男子個人決勝の演技後、右拳を握る西岡隆成=12日、英バーミンガム
男子個人決勝の演技後、右拳を握る西岡隆成=12日、英バーミンガム

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