2023-11-07 05:17スポーツ

力を抜いて4回転成功=住吉、2人目の誇り―フィギュア女子

フランス杯の女子フリーで演技する住吉りをん=4日、フランス・アンジェ(ロイター時事)
フランス杯の女子フリーで演技する住吉りをん=4日、フランス・アンジェ(ロイター時事)

 【アンジェ(フランス)時事】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯で、女子の住吉りをん(オリエンタルバイオ)がフリーで4回転トーループを決めた。国際スケート連盟公認大会では日本女子初。4回転成功は2002年にサルコーを決めた安藤美姫さん以来21年ぶりで、「自分が2人目になれたのは本当に誇らしい」と喜んだ。
 昨季まではスピードに任せて跳び、軸が後ろに傾いて失敗することが多かった。今季はそこを改善。スピードを少し抑えて跳ぶ際の上半身の動きだしを早め、軸が安定して転倒しなくなった。
 足を引くタイミングや跳ぶ瞬間のスピード調整の感覚もつかみ、「力が入っていない方がうまく跳べる」。楽に跳ぶことを覚え、2年前の夏から取り組んできた技が自分のものになりつつある。
 次はGP第5戦フィンランド大会(17日開幕)。フランス杯では4回転を決めながらも3位。フリーで狙っていた140点に届かず、悔しさもあった。「4回転だけになるのは嫌。自然に4回転をプログラムに入れて、どこを取っても何をさせてもうまいというのを自分の持ち味にしたい」。大技成功を励みにしてさらなる高みを目指す。 
[時事通信社]

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