「ナチス党員処遇の方がましだった」 米連邦高裁判事、移民強制送還を批判
【ワシントンAFP=時事】ドナルド・トランプ米政権がギャング構成員とされるベネズエラ人200人超をエルサルバドルの刑務所に即時強制送還した措置について、首都ワシントンの連邦高裁判事が24日、第2次世界大戦中に米国に滞在していた「ナチス党員の方がもっとましな処遇を受けていた」と厳しく批判した。≪写真は、米国からエルサルバドルの「テロリスト拘禁センター〈CECOT〉」に送還された、犯罪組織「トレン・デ・アラグア」のメンバーとされるベネズエラ人≫
トランプ氏は、1798年に制定された敵性外国人法(AEA)を発動し、15日に2機の飛行機でベネズエラ移民をエルサルバドルの刑務所に移送した。
これについて連邦地裁のジェームズ・ボースバーグ判事は同日、AEAに基づくトランプ政権の強制送還を一時的に差し止める命令を出した。
司法省は差し止め解除を求めており、24日、連邦高裁判事3人による審理が行われた。
パトリシア・ミレット判事は、地裁判事が問題視したのはトランプ大統領の権限についてではなく、強制送還される個人への聴聞が行われていない点だと指摘。
送還されたベネズエラ移民の担当弁護士は、移民はベネズエラのギャング「トレン・デ・アラグア」の構成員ではなく、犯罪にも加担しておらず、主にタトゥーを理由に標的にされたと主張している。
民主党のバラク・オバマ元大統領に指名されたミレット判事は、「(第2次大戦時に米国にいた)ナチス党員は適性外国人法の下で、もっとましな処遇を受けていた」とし、「国外追放される前に聴聞会に出る機会を与えられていた」と述べた。【翻訳編集AFPBBNews】
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