変則左腕、初勝利導く=石戸、ひょうひょうと―高校野球・浦和実

大舞台でも変わらない投球スタイル。ひょうひょうと投げて完封した浦和実の石戸は「70点くらい。9回を投げられたことはよかった」。春夏通じて初出場の母校に勝利をもたらした左腕は淡々と振り返った。
右足をあご付近まで高く上げる個性的な投球フォーム。球の出どころが隠れるから、相手打者のタイミングを外せる。捕手の野本が「高めが浮き上がっている」と話す120キロ台の直球も効果的。七回2死二、三塁のピンチもこれで空振り三振を奪った。「緊張は特になかった」。持ち前の自然体で、昨夏8強の滋賀学園を破った。
軟式野球をしていた中学1年生の頃は「力では打ち取れなかった」。研究を重ね、上半身と下半身のバランスがかみ合った現在のフォームになった。「もっともっと調子を上げて頑張る」。目標とする8強入りに向け、冷静に先を見据えた。
[時事通信社]
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