堀島、感謝の滑走=左脚負傷で賢明な判断―世界フリースタイル
4大会ぶりの2冠が懸かるデュアルモーグルの決勝。堀島はスタートを切った後、コースアウトして勝負しなかった。準決勝で激しく転倒して左脚を負傷したため、今後への影響を考慮した賢明な判断。「五輪だったら滑っていたけど、無理しない選択をした」と銀メダルを受け入れた。
2人が同時に滑って得点を競い、トーナメント方式で行われるミラノ・コルティナ五輪の新種目。堀島はスタート直前、対戦相手のミカエル・キングズベリー(カナダ)に「おめでとう」と素直に語り掛けた。
スタートラインに立たず、そのまま終える選択肢もあった。それでも、「応援してくれた方もいるし、感謝の気持ちを込めたかった」。ゆっくりと滑り降りながら、観客からの声援に手を振って応えた。
最後は無念さも残ったが、19日のモーグルでは高難度の大技を決めて金メダルに輝き、収穫は大きかった。「自分の力を上げることができたシーズンになった」。世界の舞台で得た自信を胸に、勝負の一年に向かう。(サンモリッツ時事)
[時事通信社]
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