生活保護減額処分を取り消し=原告勝訴、二審で4件目―札幌高裁

国が2013~15年に生活保護基準額を引き下げたのは違法だとして、北海道内の受給者ら約100人が減額処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が18日、札幌高裁であり、斎藤清文裁判長は処分を取り消した。一審札幌地裁は原告の請求を棄却していた。
同種訴訟は全国29地裁で31件起こされ、司法判断は分かれている。高裁判決は8件目で、二審での処分取り消しは名古屋、福岡、大阪に続き4件目。
判決で斎藤裁判長は、基準額引き下げの根拠となった物価変動率による算定について、引き下げ率が過大になる可能性があったのに再検討しなかったと指摘。引き下げを決めた厚生労働相の判断は、「裁量権の範囲の逸脱や乱用があり、違法だ」と認めた。
判決後に記者会見した原告団長の吉田弦一さん(77)は「司法の良心が生きていたことに感激した。このうれしさを道半ばで亡くなった方など多くの仲間と分かち合いたい」と語った。
[時事通信社]
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