イスラエルがガザ攻撃、230人死亡=「停戦終了」の見方、戦闘激化か―ハマス幹部標的
【エルサレム時事】イスラエル軍は18日未明(日本時間同日午前)、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスに対する大規模軍事作戦を実施し、中東の衛星テレビ局アルジャジーラがガザ当局の情報として伝えたところでは、多数の女性や子供を含む230人以上が死亡した。北部ガザ市や南部ラファなどガザ全域で空爆が行われ、1月の停戦発効以降、最も激しい攻撃になった。
イスラエルのメディアは空爆について「ガザの停戦が終わったことを表しているもようだ」と報じた。AFP通信によると、ハマスは「停戦合意の破棄を決断した」とイスラエルのネタニヤフ首相を非難し、人質の命運を予測不能な状態に追い込むと警告した。停戦が終了すれば、戦闘激化で市民の犠牲が増えるのは確実だ。
報道によれば、作戦の標的はハマスの中堅司令官のほか、政治部門の幹部だった。レビット米大統領報道官はFOXニュースに、17日にイスラエル側から攻撃に関し説明を受けたと語った。
イスラエル首相府は18日、ネタニヤフ氏とカッツ国防相が軍にガザ攻撃を指示したと発表し、「さらに強力な軍事力を持ってハマスに対峙(たいじ)する」と強調した。カッツ氏も声明で、ハマスが人質を解放せず、イスラエル社会に脅威をもたらしている点を考慮し「戦闘に戻った」と説明した。
ガザの停戦を巡っては、6週間の第1段階が今月1日に終了して以来、第2段階への移行を巡りイスラエルとハマスが対立し、新たな合意が成立していない。イスラエルはハマスに圧力をかけるため強硬姿勢を示した形だ。
[時事通信社]
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