10万人超の反政府デモ=学生主導、腐敗批判―セルビア
【ベルリン時事】東欧セルビアの首都ベオグラードで15日、大規模な反政府デモが行われ、当局は約10万7000人が参加したと推定した。昨年11月に北部ノビサド駅の屋根が改修直後に崩落し15人が死亡した事故の責任を追及する動きが、権威主義的だと指摘されるブチッチ大統領統治下の政治腐敗を批判する抗議活動に拡大している。
現地からの報道によると、抗議を主導する学生らは駅改修に関する全資料の公開などを要求。活動は3カ月以上続いており、これまでにブチェビッチ首相が辞任表明に追い込まれた。デモ参加者は「うそや汚職、不正がはびこっている。われわれは自由な社会を待ち望んでいる」と訴えた。
ブチッチ氏は大規模デモに先立ち、「圧力には屈しない。街頭デモに国のルールを決めさせはしない」と強気の姿勢を示した。駅改修は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の一環で行われていた。
[時事通信社]
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