「急所の頭狙いなた振った」=閃光手りゅう弾も使用―逮捕の男、N党立花氏襲撃・警視庁
東京・霞が関の経済産業省前で、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)がなたで切り付けられた事件で、逮捕された無職宮西詩音容疑者(30)が「急所である頭を目掛けてなたを振り下ろした」と供述していることが15日、警視庁捜査1課への取材で分かった。
襲撃の直前、同容疑者が立花氏の足元に「フラッシュバン」と呼ばれる閃光(せんこう)手りゅう弾を投下したことも判明。同課が詳しい状況を調べている。
同課によると、同容疑者は「頭を目掛けてなたを振り下ろしたが、緊張して狙えていなかった」「観衆と立花氏の目をくらませようと、ネットで購入したフラッシュバンを準備した」と供述している。
現場で押収されたフラッシュバンは電気によって大きな音と光を発する仕掛けだったとみられている。
事件当時、立花氏は経産省前の路上で支援者らと写真撮影会をしていた。同容疑者は上着とズボンのポケットにフラッシュバンとなたをそれぞれ隠し持ち、支援者らに混ざって列に並んでいたという。
同容疑者は「さらに間合いを詰めようとした瞬間、周りの人に取り押さえられた」とも供述しており、同課は強い殺意があったとみている。
[時事通信社]
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