「赤ちゃんウォンバットに触らないで」 豪外相、米国人インフルエンサーに注意
【シドニーAFP=時事】オーストラリアを訪問中の米国人インフルエンサーが、道路脇で野生のウォンバットの子どもを捕まえ、母親から引き離す様子を撮影した動画が拡散したのを受け、ペニー・ウォン豪外相は13日、「赤ちゃんウォンバットに触らないで」と注意を促した。≪写真は、ウォンバットの赤ちゃん〈資料写真〉≫
問題の動画はインスタグラムに投稿されたものの、現在は削除されている。動画には、シューシューと威嚇音を出すウォンバットを持ち上げ、「赤ちゃんウォンバットを捕まえた」と、カメラに向かって語りかける女性の姿が映っていた。女性はその後、ウォンバットを道路脇に戻している。
オーストラリアのメディアは、この女性を米国人インフルエンサーのサム・ジョーンズさんと特定。動画は、野生動物の専門家や動物好きの人々の怒りを買っていた。
ウォン外相はチャンネルセブンの取材に対し、「ひどい光景だった」「誰もがあの映像を見て、赤ちゃんウォンバットはそっとしておくべきだと思ったはず」と述べた。
ウォンバットの保護協会は、「ソーシャルメディアの高評価を狙って赤ちゃんウォンバットを乱暴に扱った」と非難。「か弱い赤ちゃんを道路に戻し、ロードキル(路上れき死)の危険にさらした可能性がある」と指摘した。【翻訳編集AFPBBNews】
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