米メタ、トランプ氏と和解=39億円支払い、投稿停止巡る裁判
【シリコンバレー時事】2021年の米連邦議会襲撃をあおったとして米メタ(旧フェイスブック)が講じたSNSへの投稿停止措置が「言論の自由」の侵害だとしてトランプ大統領が起こした訴訟を巡り、両者が和解案に合意したことが29日明らかになった。メタは総額約2500万ドル(約39億円)を支払うが、違反行為については認めない。
複数の米メディアが報じ、メタの広報担当者が時事通信の取材に事実と認めた。和解金のうち、約2200万ドルがトランプ氏側に渡り、残りは訴訟費用などに充てられるという。
トランプ氏は、メタの投稿管理を「検閲」だと批判。ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)を刑務所に送ると発言したこともある。同社はトランプ氏の大統領就任式の資金を支出する基金への寄付など、関係改善を模索してきた。報道によると、トランプ氏がザッカーバーグ氏に今回の訴訟の解決がその条件だと示唆していた。
メタは21年1月の議会襲撃事件直後に、トランプ氏のアカウントを凍結。これに反発したトランプ氏が提訴した。
[時事通信社]
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