林真須美死刑囚の再審、大阪高裁も認めず=毒物カレー第2次請求、即時抗告棄却
和歌山市で1998年に4人が死亡した毒物カレー事件の第2次再審請求で、大阪高裁(石川恭司裁判長)は29日までに、殺人罪などで死刑が確定した林真須美死刑囚(63)側の即時抗告を棄却した。再審を認めなかった地裁決定に「不合理な点があるとは認められない」と結論付けた。27日付。
林死刑囚側は第2次請求で、「4人の死因はヒ素(亜ヒ酸)ではなく、青酸化合物だ」と主張。和歌山地裁は23年1月、青酸化合物が毒物として用いられなかったと強く推認されるなどと請求を棄却していた。
林死刑囚は昨年2月、祭り会場にあった紙コップのヒ素と、林死刑囚の自宅で見つかったヒ素が同じだとする鑑定は誤っているなどとして、和歌山地裁に3回目の再審請求をしている。
[時事通信社]
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