2025-01-24 06:33

数十分前、現場付近に似た男=目撃者「うろうろしていた」―関連捜査・長野連続殺傷

 長野市のJR長野駅前で男女3人が刃物で刺され1人が死亡した事件で、逃走した男と似た人物が、発生数十分前、現場付近で目撃されていたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。目撃者は「うろうろしている様子だった」などと話したといい、長野県警長野中央署捜査本部は事件との関連を捜査。男の行方を追っている。
 捜査関係者などによると、男は20~40代、身長165~175センチくらいで、頭に白い布のようなものを着用し、眼鏡を掛け、ジャンパーと長ズボン姿だった。襲撃後西方向に逃走したが、聞き込み捜査で、3人が襲撃される数十分前に、現場付近で似たような人物を目撃したとの情報が得られた。
 目撃者は発生時、駅近くにおり、男が3人を襲撃した直後、騒然とする現場で、刺したとみられる男の姿を見た。聞き込み捜査に「男に似た人が数十分前に駅前にいたような気がする。うろうろしている様子だった」などと話したという。
 捜査本部は同一人物の可能性もあるとみて、防犯カメラ映像を解析するなどし、確認を急いでいる。 
 事件は22日午後8時ごろ、長野駅善光寺口のバス乗り場付近で発生。バスを待つなどしていた3人は、男に刃物で立て続けに刺され、長野市丹波島の会社員丸山浩由さん(49)が死亡、男性会社員(37)=同市=が重傷を負い、女性会社員(46)=同=が1週間のけがをした。
 別の目撃者によると、男は細長い刺し身包丁のような刃物を持ち、3人を刺した後、次のターゲットを探しているようなそぶりを見せたまま小走りで逃げた。県警はフリーダイヤル(24時間受け付け)を開設し、情報提供を呼び掛けている。電話番号は(0120)007285。
[時事通信社]

最新ニュース

写真特集

最新動画