首脳会談、早期開催へ調整=米長官「同盟に永続的責務」―日米外相会談
【ワシントン時事】岩屋毅外相は21日午後(日本時間22日午前)、第2次トランプ米政権で就任したルビオ国務長官とワシントンで初めて会談した。日米同盟強化の取り組み継続のため、緊密に連携していくことで一致。石破茂首相とトランプ大統領との初の首脳会談について、早期実現に向けた調整加速を確認した。首相は2月上旬にも訪米する方向で検討している。
米側の発表によると、ルビオ氏は会談で「地域の安全と繁栄の礎としての日米同盟に対する永続的な責務」を強調。両外相は北朝鮮とロシアの政治・安全保障上の連携や、ロシア防衛産業基盤への中国の支援に関する懸念も協議した。
会談は約30分間行われ、中国や北朝鮮の動向など厳しさを増すインド太平洋情勢についても話し合った。「自由で開かれたインド太平洋」実現に向けた連携強化を申し合わせた。
トランプ氏は、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収計画への反対を明言している。これに関し岩屋氏は会談で、米国への最大の投資国は日本だとして、今後も対米投資を拡大していく方針を説明した。日本企業からはUSスチールの買収計画が阻止されたことについて懸念や不安の声が上がっているとも指摘し、米側にこうした声を払拭するため努力するよう求めた。
会談では、日米韓、日米比、日米豪印など同志国を交えた多国間連携の重要性も確認。岩屋氏は近年の日本の防衛力強化に向けた取り組みを説明した。
会談後、岩屋氏は記者団に「日米同盟を新たな高みに引き上げる、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて緊密に協力していこうということで一致をみた」と語った。
◇日米外相会談のポイント
一、同盟強化の取り組み継続
一、「自由で開かれたインド太平洋」へ連携
一、首脳会談の早期開催へ調整加速
一、岩屋外相、対米投資の懸念払拭を要請
一、多国間連携の重要性を確認
[時事通信社]
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