2025-01-22 18:50社会

「女性棋士」誕生ならず=西山女流、編入試験に不合格―将棋

将棋の棋士編入試験第5局で柵木幹太四段に敗れ、合格を逃した西山朋佳女流三冠=22日午後、大阪府高槻市の関西将棋会館
将棋の棋士編入試験第5局で柵木幹太四段に敗れ、合格を逃した西山朋佳女流三冠=22日午後、大阪府高槻市の関西将棋会館

 将棋の西山朋佳女流三冠(29)=白玲・女王・女流王将=の棋士編入試験5番勝負第5局が22日、大阪府高槻市で指され、西山女流三冠が柵木幹太四段(26)に敗れた。これで2勝3敗で不合格となり、将棋界初の「女性棋士」の誕生はならなかった。
 終局後、西山女流三冠は「苦しい将棋だった。いつも通り指して、(終盤)負けかなと感じた。それ以外のことはあまり考えていなかった」と語った。今後、再挑戦する意思については「いったん整理してから考えたい」と述べた。
 男女区別のない「棋士」と西山女流三冠らの「女流棋士」は別制度。棋士(四段)となるには、日本将棋連盟の養成機関「奨励会」の三段リーグを勝ち抜く必要があるが、この条件を突破した女性はこれまでいない。 
[時事通信社]

将棋の棋士編入試験で不合格となり、記者会見する西山朋佳女流三冠=22日午後、大阪府高槻市の関西将棋会館
将棋の棋士編入試験で不合格となり、記者会見する西山朋佳女流三冠=22日午後、大阪府高槻市の関西将棋会館

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