トランプ氏像が大受け、中国人アーティスト
【厦門 AFP=時事】中国福建省の工房にあるドナルド・トランプ次期米大統領(78)の像は、半眼で足を組み、仏陀を思わせるポーズで瞑想にふけっている。≪写真は、中国福建省厦門〈アモイ〉にある工房で、仏陀を思わせるポーズを取るドナルド・トランプ次期米大統領の像と作者の洪金世氏≫
デザイナー兼彫刻家の洪金世氏(47)が手掛けた、座禅をしているかのようなトランプ氏の像は、大きさに応じて999元から2万元(約2万~42万円)で販売されている。
2021年にオークションサイトの淘宝(タオバオ)で話題となって全国的な注目を集め、トランプ氏の2期目就任を前に今また人気を博している。
最初はジョークのつもりで像をデザインしたという洪氏は「(トランプ氏の)大統領選での勝利後、多くの関心が寄せられた」「政治家は大抵、かなり退屈なものだが、(トランプ氏は)しばしば奇抜なことを口にするオンライン上の巨人だ」とAFPに語った。
数年間で数百個が売れたというトランプ像は、本人の「性格と真反対の姿」をしているため、顧客に受けているという。
像が入っている箱には、トランプ氏のスローガンをもじった中国語で「あなたの会社を再び偉大に」というフレーズが印刷されている。
■マスク氏像も
洪氏は最近、トランプ政権で「政府効率化省」のトップに就く実業家のイーロン・マスク氏の像もデザインし始めた。
大富豪マスク氏の像は、アメリカンコミックのスーパーヒーロー「アイアンマン」風のよろいをまとっている。さらにマスク氏が最高経営責任者(CEO)を務める宇宙開発企業スペースXが抱く銀河系進出の野望を象徴し、股間から大きなロケットが突き出ている。
洪氏は「マスク氏のロケットは素晴らしい。彼はロケットの値段を大幅に下げた」「彼は個人の起業家として、国家ができないことを成し遂げた」とAFPに語った。
トランプ氏は新政権下で中国からの輸入品に高率関税を課すと公約するなど、強硬的な対中政策を掲げているが、「彼は以前と同じくらい面白いと思う」と洪氏は言う。「彼が大統領になると毎日面白いニュースがある」
再び関心が高まっているにもかかわらず、中国国内のサイトではトランプ氏像は販売されていない。仏教徒に対する侮辱と見なされたのか、サイトから出品が削除されてしまったからだと洪氏は説明する。
それでも工房を訪れる観光客や友人、知人からの注文は途切れることがない。トランプ氏が再び選ばれ、この像の人気も再び爆発しているという。それはおそらく「トランプ氏が多くの話題を持つ人物だからだ」と語った。【翻訳編集AFPBBNews】
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