大統領代行の弾劾訴追案提出=27日本会議で採決へ―韓国野党
【ソウル時事】韓国国会で過半数を占める最大野党「共に民主党」は26日、尹錫悦大統領の職務を代行する韓悳洙首相の弾劾訴追案を提出した。国会本会議に上程され、27日に採決される見通し。憲法裁判所の裁判官任命の要求に応じなかったことに反発した。尹氏の弾劾訴追後の政局の混乱は一層深まりそうだ。
国会は26日の本会議で、尹氏の弾劾審判を行う憲法裁の裁判官3人の任命同意案を野党主導で可決した。憲法裁の裁判官定数は9人だが現在は3人が欠員のため6人体制。裁判官6人の賛成で尹氏は弾劾されるため、欠員の補充は弾劾の可否に大きな影響を与える。
共に民主党は任命同意案が可決された裁判官3人の即時任命を要求していた。しかし、韓氏は談話を発表し、「与野党が合意できる案を出すまで任命を保留する」と表明。共に民主党の要求を拒否する姿勢を示した。
与党「国民の力」は大統領代行の韓氏には「裁判官を任命する権限がない」と訴え、任命同意案の採決にも議員のほとんどが参加しなかった。裁判官3人のうち、1人は国民の力、2人は共に民主党が推薦していた。
韓氏は、尹氏が「非常戒厳」の宣言を巡り14日に弾劾訴追されたことを受け職務を代行してきた。聯合ニュースによると、大統領代行の弾劾訴追手続きは史上初めて。
弾劾訴追案が可決されれば、韓氏は職務停止となり、崔相穆・経済副首相兼企画財政相が大統領代行を務める。共に民主党は、首相の弾劾訴追案の可決に必要な在籍議員の過半数の賛成で韓氏を弾劾訴追できると主張。一方、国民の力は、大統領代行であるため大統領の弾劾訴追に準じて3分の2以上の賛成が必要だと訴えている。
[時事通信社]
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