ウクライナ、ATACMSで新たな攻撃 ロシアは報復誓う
【モスクワAFP=時事】ロシア国防省は11日、ロストフ州タガンログの軍用空港が、米国製長距離地対地ミサイル「ATACMS (エイタクムス)」を使ったウクライナ軍の夜間攻撃を受けたと発表した。「適切な措置を取る」として、報復の可能性を示唆した。≪写真は、米ニューメキシコ州ホワイトサンズ・ミサイル実験場で行われた、長距離地対地ミサイル「ATACMS 〈エイタクムス〉」の実弾発射試験。米国防総省提供、資料写真≫
国防省は、ウクライナがATACMS6発を発射したと指摘。「そのうち2発は対空ミサイルシステム『パーンツィリ』部隊に撃墜され、残りは電子戦機器によって軌道をそらされた」とし、軍関係者に負傷者は出ていないと説明した。ただ、落下した残骸が軍用車両や建物に「軽微な損害」を与えたとしている。
同省はその上で、「西側の長距離兵器による今回の攻撃が放置されることはなく、適切な措置が取られるだろう」と宣言した。
ある米当局者は匿名を条件に、「ロシアはウクライナに対し、新型の(極超音速中距離弾道)ミサイル『オレシニク』を再び発射する構えを見せている」と語った。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は以前、ウクライナがロシア領土へのATACMS攻撃をやめなければ、キーウの中心部にオレシニクを撃ちこむと威嚇する発言をしていた。【翻訳編集AFPBBNews】
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