オールブラックス指揮官、海外拠点の選手に関する方針変更を要請
【トリノAFP=時事】ラグビーニュージーランド代表のスコット・ロバートソン・ヘッドコーチ(HC)が24日、世界王者の南アフリカに追いつくための試みとして、海外を拠点にプレーする選手もオールブラックス(ニュージーランド代表の愛称)の選出対象にするよう、同国ラグビー協会(NZR)の幹部に求めていくと述べた。≪写真は、ラグビーニュージーランド代表のスコット・ロバートソンHC≫
ロバートソンHCは南アフリカについて、海外のクラブと高額契約を結んでいる選手も代表選考の対象となるオープンな方針を強化につなげているとコメント。一方のニュージーランドは、選手が流出して国内の競技が弱体化するのを防ぐ目的で、国内で契約していない選手の代表選出を禁止している。
23日のイタリア戦に29-11で勝利し、オールブラックスの指揮官1年目を終えたロバートソンHCは、帰国後すぐに協会幹部に対してルール変更を提案する予定だと明かし、母国メディアによるズーム会見で「後れを取りたくない」とコメント。「プロラグビーは常に進化している。オープンな姿勢で、今後どうなるかを見てみよう。必ず提案するつもりだ」と話した。
「例えば南アフリカは、30代になるまで手厚く管理された経験豊富な選手が数多くいて、彼らを起用できるから、素晴らしいバランスを持っている」「選手層が厚く、本当に質の高いチームを二つ作ることができる」
それでもロバートソンHCは、ニュージーランドのスーパーラグビーと州大会のレベルを維持することに注意を払っており、日本でプレーするリッチー・モウンガら代表経験豊富な選手は選出可能とするが、実績の少ない選手は対象外とするような、ターゲットを絞った資格ルールを提案することを示唆している。
オーストラリアラグビー協会は、海外を拠点とする選手最大3人を選出することを許可しているが、少なくとも代表30キャップを持つか、翌年にオーストラリアのチームでプレーすることが決まっている選手に限っている。【翻訳編集AFPBBNews】
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