国民・玉木氏、不倫認め謝罪=代表続投、党躍進に冷や水
国民民主党の玉木雄一郎代表は11日、週刊誌による自身の不倫報道を認めて、謝罪した。衆院選で28議席に躍進し、国政でキャスチングボートを握るなど存在感を高めていた中でのスキャンダル発覚で、党の勢いに冷や水を浴びせた格好だ。
写真週刊誌「FLASH」のオンライン版は11日朝、玉木氏が10月27日投開票の衆院選直後に「高松市観光大使」を務める女性タレントと東京都内のバーで「密会」したなどと報じた。
玉木氏は11日午前、国会内で臨時の記者会見を開き、「妻子ある身で、他の女性に好意を寄せたことは事実だ」と釈明。「家族のみならず、期待を寄せてもらった全国の皆さんに心からおわびを申し上げる」と謝罪した。議員辞職については「仕事で期待に応えたい」と否定した。
代表の進退に関して、玉木氏は同僚議員の声を聞きたいと表明。これを受け、同党は両院議員総会で対応を協議し、代表続投を了承した。
同党は玉木代表の発信力などに大きく依存しており、不祥事で「大黒柱」を失えば党の瓦解(がかい)に直結しかねない事情もあるとみられる。
両院議員総会前には、榛葉賀津也幹事長が記者団に「代表は玉木だ。政策実現に全力を傾けてほしい」と強調するなど交代論の火消しに努めていた。
ただ、党内からは玉木代表への厳しい声が出ており、伊藤孝恵参院議員は11日、自身のX(旧ツイッター)に「最低だ。国会が『対決より解決』の政策議論を取り戻せるかもしれない千載一遇のチャンスに何やってくれてんだよ」と投稿した。
今後本格化する自民、公明両党との「103万円の壁」見直しなどを巡る政策協議に影響を与えると見る向きもある。政権幹部は「玉木氏の発言力、影響力は下がるだろう」と指摘した。
[時事通信社]
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