路面電車は観光客用の「おもちゃ」じゃない リスボン住民に募る不満
【リスボンAFP=時事】ポルトガルの首都リスボンの狭く急な坂道を走る黄色い路面電車は、同市の観光の目玉の一つだ。だが、いまや増え過ぎた観光客のために、地元住民が利用できないこともしばしばだという。≪写真は毎年恒例の古い路面電車やバスのパレードに登場した車両の写真を撮る観光客。ポルトガルの首都リスボンで≫
2023年にリスボンを訪れた観光客はほぼ900万人。人気路線「28」が通る、街の中心部の電停では、待ち時間が1時間以上になることもある。
観光客向けの電車を導入し、廃止されていた路線を復活させるなど対策は講じられているが、「状況はひどくなる一方」だと、地元住民の女性(82)は話した。
主要紙ディアリオ・デ・ノティシアスには先月、路面電車を「本当に必要としている」住民の犠牲の下に、観光客がインスタグラムに投稿する写真を撮るために電車を「おもちゃ」にしている、との記事が掲載された。【翻訳編集AFPBBNews】
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