2024-11-03 05:21社会

75歳現役、長く続ける重み=バレリーナの森下洋子さん―秋の叙勲

旭日重光章の受章が決まり、喜びを語る森下洋子さん=10月29日、東京都港区の松山バレエ団

 名門「松山バレエ団」の団長として主役を張り続ける森下洋子さん(75)。旭日重光章の知らせに「一番は長く続けていること。70歳以上で舞台で現役で踊るというのは世界でもないことなので」と、笑顔で自負心をのぞかせた。
 「舞台を降りるとか、やめるとか一切考えたことがない」。毎日6時間の稽古と「風邪でせきが出ただけですぐ医者に行く」という厳しい体調管理が、衰え知らずの活躍を支える。「互いに切磋琢磨(せっさたくま)してきた同志」という演出・振り付け担当の夫、清水哲太郎さん(76)の存在も大きい。
 広島市出身の被爆2世。今年のノーベル平和賞が日本原水爆被害者団体協議会に決まったこともあり、「来年で80年になるんだといつも考えている。核のない世界へ、どんな時でも訴えていきたい」と決意を述べた。 
[時事通信社]

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