2024-10-26 19:59スポーツ

心身両面に大きな差=日本、先制トライも実らず―ラグビー日本代表戦

ニュージーランド戦の後半、突破する矢崎(左)=26日、日産スタジアム

 力の差を見せつけられた。ニュージーランドから先制トライを決めて観衆を驚かせたが、終わってみれば計10トライを許して45点差の完敗。「(収穫は)あまりない。修正点がいっぱい出た」。そう話すロックのディアンズの表情から、落胆の色がにじむ。
 個々のパスとランの技術で圧倒された。簡単に抜け出され、密集戦でも劣勢に。敵陣深くで押そうとしてもはね返された。プロップ岡部は「フィジカルも、戦術や積極性も高めないと」と反省した。
 ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が復帰してテストマッチ8試合目。スクラムでは渡り合えたが、不用意なミスや、予想外の事態に対する柔軟性のなさが課題として残る。前半途中にディアンズのトライが、直前のプレーで反則があったとして取り消された。この後から失点を重ね「感情に左右されず、プレーすることが重要」と指揮官。力の差は心身両面にあった。
 来月はフランス、イングランドに挑む。3年後の大舞台をにらむジョーンズHCは「悲観的ではない。いい方向に向かっているし、進化しないといけない」。この完敗から何を見いだすかが問われる。
[時事通信社]

試合後、ニュージーランドの選手と話すジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、左)=26日、日産スタジアム

最新ニュース

写真特集

最新動画