携帯契約、800万件突破=黒字化目標、単価は低迷―楽天
楽天グループ傘下の楽天モバイル(東京)は21日、携帯電話の回線契約数が18日に800万件を突破したと発表した。年内の単月黒字化に向けて掲げてきた目標の最低ラインをクリアした形だが、通信収入単価は目標に達しておらず、さらなる契約数の上乗せでカバーしたい考えだ。
昨年6月に提供を始めたデータ通信無制限の「最強プラン」(月額上限3278円)が好評なほか、今年導入した家族割引や学生割引で伸び、法人向けの営業強化も契約数を押し上げた。
黒字化に向けた数値目標は昨年公表した。800万~1000万件を掲げた回線契約数は、順調に伸びている。一方、月2500~3000円と打ち出した通信収入単価は横ばいが続き、2024年4~6月期は2021円にとどまっている。
楽天グループは20年4月に携帯事業に本格参入したが、基地局整備の負担などで苦戦。携帯事業の24年6月中間決算での調整後営業損益は1325億円の赤字だった。
三木谷浩史会長兼社長は「今後も通信品質の向上に加え、グループでの連携強化を図るなど、顧客満足度の高いサービスを届ける」とのコメントを出した。
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