石破首相、自公連立の継続訴え=野田氏「人への投資」強調―選挙サンデー、各党首が遊説【24衆院選】
衆院選の投開票(27日)まで1週間となった日曜日の20日、与野党党首は全国各地で支持拡大を図った。石破茂首相(自民党総裁)は大阪、兵庫で公明党候補を応援し、連立政権の継続を訴えた。立憲民主党の野田佳彦代表は東京都内の激戦区を回って経済政策の転換を求めた。
首相は大阪市などで公明の山口那津男前代表と並んで街頭演説。「物価上昇に負けない賃金の上昇を必ず実現する」と強調した。2024年度補正予算案を成立させる考えを示し、「切れ目のない国民のための予算を作れるのは自公連立政権だ」と語った。
野田氏は東京都板橋区で「物価高はアベノミクスの失敗だ。異次元の人への投資が大事だ」と指摘。自民派閥の裏金事件に関係した相手候補を念頭に、「自民は甘い処分しかできなかった。有権者がペナルティーを与えるしかない」として政権交代を呼び掛けた。
日本維新の会の馬場伸幸代表は高松市で「自民に頼ってもふるさとは全然良くならない。違うやり方を選んで、一度託してほしい」と主張。公明の石井啓一代表は埼玉県三郷市で、立民や維新が政策活動費の廃止を唱えながら過去の使途を明示していないとして、「昔のことに頬かむりしてきれい事を言っている」と批判した。
共産党の田村智子委員長は仙台市で、自民政権が進めた消費税増税や原発再稼働に触れ「大企業が要求したことばかりだ。金の力で政治がゆがめられた」と断じ、企業・団体献金の禁止を主張。国民民主党の玉木雄一郎代表はJR和歌山駅前で、「手取りを増やす税制改革を言っているのは国民民主だけだ。自民、立民を選んでも皆さんの手取りは増えない」と力を込めた。
[時事通信社]
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